放送倫理検証委員会

放送倫理検証委員会 議事概要

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第209回–2025年8月

毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見への対応報告を了承

第209回放送倫理検証委員会は、8月8日に千代田放送会館で開催された。
委員会が2025年4月24日に通知・公表した委員会決定第47号 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見について、当該放送局から再発防止に関する取り組み状況などの対応報告が書面で提出され、その内容を検討した結果、報告を了承して公表することにした。
日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。委員会で議論した結果、このインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、制作過程に放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決めた。今回の委員会では、担当委員から意見書修正案の説明があった。
7月にBPOに寄せられた視聴者・聴取者意見などが報告された。

議事の詳細

日時
2025年8月8日(金)午後4時~午後6時10分
場所
「放送倫理・番組向上機構[BPO]」第1会議室(千代田放送会館7階)
議題
出席者

小町谷委員長、岸本委員長代行、井桁委員、大石委員、
大村委員、水谷委員、毛利委員、米倉委員

1. 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見への対応報告を了承

4月24日に通知・公表した委員会決定第47号 毎日放送『ゼニガメ』偽の買取現場への「密着コーナー」に関する意見への対応報告が、当該放送局から委員会に書面で提出された。
報告書には、委員会決定が通知された後、全社員に対して周知し「全社研修会」を3回開催し、600人を超える役職員が参加するとともに、400人を超える参加者からのアンケートで様々な感想や意見が寄せられたことが記されている。
また、制作局では、局員および制作プロダクションスタッフを対象にした「制作研修会」を3回にわたり開催し、番組プロデューサーの反省点として、「基本的な事実の確認が不十分」になってしまった要因や、「サービス利用者を会社から紹介されることの落とし穴」があった点、今回の問題を受けて改めて重要性を強調したい点などが述べられ参加者に共有されたという。
再発防止については、昨年9月から既に取り組みを進めており、制作スタッフでの議論の継続や6項目の再発防止策を実施していることが記載されている。
最後に、毎日放送は「番組を製作している我々には、正確な情報を届けるための一層の努力が必要であり、今後もその取り組みを続けていきます」と結んでいる。
この報告を受けて、委員からは「意見書のポイントをよく理解されている」「とても良く話し合いをしている」との感想があり、今後に期待を持って見守っていきたい等の意見があった。
毎日放送の対応報告は、こちら(PDFファイル)。

2. 日本テレビ『月曜から夜ふかし』について審議

日本テレビは、2025年3月24日に放送したバラエティー番組『月曜から夜ふかし』の街頭インタビューのコーナーで中国出身の女性の声を紹介したが、放送後この女性から実際に話した内容とは違うという指摘を受けた。
委員会は当該放送局に報告書と番組DVDを求め、それらを踏まえて協議した結果、問題となっているインタビューは女性が話した内容とは全く異なる文脈へと意図的に編集され、他国の文化に対する尊重を著しく欠いていた疑いがあり、取材から放送に至る経緯等について放送倫理上の問題がなかったかどうかを詳しく検証する必要があるとして4月の委員会で審議入りを決め、5月と6月の委員会で担当委員が当該放送局の関係者に行ったヒアリングの結果を基に議論し、7月の委員会では担当委員から提出された意見書の原案について議論した。
今回の委員会では担当委員から意見書の修正案の説明があり、委員間の議論を踏まえて、次回の委員会までにさらに修正することとなった。

3. 7月の視聴者・聴取者意見を報告

7月に視聴者・聴取者から寄せられた意見の総数は、前月の2倍近くあったことが報告された。また7月20日に投開票が行われた参議院議員選挙を取り上げた番組についても議論をしたが、さらに踏み込んで検証する必要があるとの意見はなかった。昨年の兵庫県知事選挙、今年の都議会議員選挙、参議院議員選挙等を経て、選挙報道については様々な議論がなされているところであり、委員会は放送局との意見交換等の機会を持ち、今後も議論を深めていくことが大切であることを確認した。

以上