2025年7月に視聴者から寄せられた意見
開票特別番組をはじめ参議院議員選挙をめぐる報道にさまざまな意見が寄せられました。
2025年7月にBPOに寄せられた意見の総数は、3,342件で、先月から1,535件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 88.2% 電話 11.2% 郵便・FAX 0.7%
男女別は、男性 56.1% 女性 25.5% 無回答 18.4%で、世代別では10代 1.3% 20代 9.8%
30代 20.1% 40代 23.5% 50代 21.2% 60代 10.3% 70歳以上 3.4%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します7月の個別送付先は31局で、意見数は1,539件でした。放送全般に対する意見は171件で、その中から13件を選び会員社すべてに送りました。
意見概要
番組に関する意見
7月20日投票の参議院議員選挙の開票特番や投票日前後の報道について多くの意見が寄せられました。ラジオに関する意見は58件、CMについては22件でした。
青少年に関する意見
2025年7月中に青少年委員会に寄せられた意見は64件で、前月から16件増加しました。
今月は「要望・提言」が31件と最も多く、次いで「表現・演出」の15件、「報道・情報」の8件などが続きました。
意見抜粋
番組に関する意見
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参院選報道では各社それぞれの工夫があったと思うが、開票特番を見ていると「そういう話は投票日前に聞きたかった」という情報もあった。投票日前に各党の主義主張やアピールしている政策をもれなく詳細に伝えてほしいと思う。
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投票日前の報道では各党の主張や公約に対して実現可能性の検証などのチェックをもっと詳細に行ってほしかった。そうした報道が量的公平性よりも質的公平性を重視するということにつながるのではないだろうか。
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参院選公示期間中の報道番組。特定の政党の主張の一部が切り取られて紹介されており視聴者に誤解を与えかねないのではと感じた。
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参院選の投票率が上昇したことについて情報番組のレギュラー出演者が、いいことかどうか分からない、といった言葉を漏らした。議論を喚起したい思いがあったのかもしれないが誤解を招きかねない表現だと感じた。
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番組内でのキャスターなどのコメントが話題となることがある。ソーシャルメディア上で炎上する事態になれば個人攻撃の標的となる恐れもあるだろう。コメントが「個人としての考え」なのか「番組として、局としての姿勢」なのかを明示するという手段もあるのではないだろうか。
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夜の時間帯では真面目なニュース番組を放送していても、午後の情報番組などでは芸能人のスキャンダルや一自治体の首長の卒業問題を連日長い時間をかけて取り上げている。重要なニュースはほかにもあるだろうに。テレビはソーシャルメディアよりも信頼できるという主張に疑問を抱く人が現れるのも理解できる。
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3連休の中日が投票日、というフレーズをよく聞いたが3連休を取りたくても取れない人もいる。「3連休という人が多いでしょうが」という一言を付ける配慮があると良いと思った。
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ドライブレコーダーなど衝突の瞬間映像がよく使われるが、当事者にとってみれば悔やみきれない瞬間を何度も繰り返し放送されることになる。他人の不幸をショーアップしているように見えて不快になる。
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ペットなど動物の可愛いらしさや人との触れ合いを映像化した番組が多い。動物との触れ合いはほほえましく好感が持てるが可愛いだけで済ませずにペットを飼うということは命が尽きるまで面倒を見る責任を伴うのだということをあわせて伝えてほしい。
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深夜に放送されているアニメで性行為の描写があることに違和感を覚える。放送は深夜であっても配信や録画を通じて若年層でも視聴が可能だ。表現の自由は尊重すべきだがテレビ番組は安心して視聴できるものであってほしいと思う。
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ソーシャルメディア上の動画を利用する番組が多い。自撮り映像などは本人の許諾を取っているだろうから問題ないだろうが、ハプニング映像などで映りこんでしまっている人たちについて許可は取っているのだろうかと気になることがある。
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BPOの委員会決定によって番組とCMには明確な線引きが必要だということを改めて知った。だがテーマパークやホテルなどにタレントが行き食べ物やサービスの値段を紹介する企画をはじめ線引きがあいまいなように見える番組はほかにもある気がする。
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ガザ地区で飢えている人のことや80年前の終戦後の食糧不足を考えると飽きもせず大食い番組の放送を続けるテレビ局はデリカシーが欠けているのではないかと思う。
青少年に関する意見
【「要望・提言」】
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高校の女性教師と人気ホストとの恋愛ドラマ。ホストクラブという問題を抱えた業界を肯定的・魅力的に描くことで、若い視聴者に誤った価値観が刷り込まれることを危惧する。公共の放送で流す内容としてふさわしいか疑問だ。
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トークバラエティー番組に、AV俳優だった女性タレントが出演するのはいかがなものか。性産業は否定しないが、大衆の面前に出られるようなものではない。視聴した未成年者によくない影響があるだろう。地上波放送の劣化になると思う。
【「表現・演出」に関する意見】
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バラエティー番組で、吹奏楽の楽器を持ったままプールに飛び込むシーンがあった。楽器は通常、水に濡れたら壊れる。その楽器は、番組が用意した楽器まがいのものかもしれないが、このような演出は不適切だと思う。
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深夜遅くのアダルト向けアニメ。放送できない用語を打ち消すピー音や、胸や尻を過度に強調した制服を着た女子高校生が頻繁に出てくる。地上波放送にはそぐわない内容だった。未成年の視聴者が録画して見てしまうおそれがあるだろう。
【「報道・情報」に関する意見】
- 平日夕方の報道番組で、6歳児童が学童プールで死亡する事故を報じた。ショッキングで悲しい事故だが、報道では事故原因や再発防止への言及がなく、同年代の児童へのインタビューだけが伝えられた。何をしているのか、真意がわからない。
【「編成」に関する意見】
- 日曜午前の子ども向けアニメ。人を殺して血が飛び散ったり、その音がリアルだったりして本当に気持ち悪い。こんなシーンを子どもが見る時間帯に放送するのは異常だ。子どもが刺激されて事件を起こしたら、どうするつもりなのか。
【「犯罪の助長」に関する意見】
- クイズバラエティー番組だが、万引き(窃盗)や密輸、脱税などの手口を再現ドラマ形式で出題している。一緒に見ている子どもは、最初はクイズである万引きのやり方を考えているが、やがて「真似する人が出る」と嫌悪感を示すようになった。昨今は若年者の犯罪が多発しているが、こうした番組が犯罪を助長することになりかねないだろう。


