番組と広告の識別が問題視された
TBSテレビ『熱狂マニアさん!』への意見
2025年7月11日 放送局:TBSテレビ
TBSテレビは2024年10月19日に放送したバラエティー番組『熱狂マニアさん!』2時間スペシャルにおいて、家具・インテリアを扱う大手企業1社を全編で紹介した。CМにもこの企業が登場したため、視聴者から「これは番組といいながら、明らかに広告ではないのか」という指摘がなされた。
委員会は、この番組が放送される直前、TBSの別のバラエティー番組について、番組か広告かを巡って厳しい意見が相次ぎ討議入りしたことを公表している。
委員会は、同じ放送局で同様の問題が繰り返し表面化したことを重く見て、番組の録画をTBSから取り寄せて視聴したほか、番組制作の経緯などに関する報告書の提出などを求めた。それらを検討した結果、問題点をさらに詳しく検証する必要があると判断し、2025年1月の委員会で審議入りを決めた。
関係者のヒアリングや議論を重ね、次のような事実を認めた。①商品説明に続く商品名、税込み価格のほか購入に際しての注意事項などのテロップ表示や企業のロゴマークの常時掲載などについて、番組と広告の識別に対する認識や検討が甘かった。②この企業が番組の提供スポンサーになったという情報共有が十分ではなく、企業のCMが本編と直結あるいは近接して流れ、視聴者から疑念を持たれる可能性をさらに高めた。③こうした事態が起きることを事前に防ぐ役割を担う考査も十分にその役割を果たすことができなかった。
以上の3点が相乗的に作用して放送されており、総合的に勘案して、委員会は、放送が民放連の放送基準の第92項および「留意事項」に反しており、放送倫理違反があったと判断した。
2025年7月11日 第48号委員会決定
目 次
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- 1 『熱狂マニアさん!』とは?
- 2 審議対象となった番組の内容
- 1 本件放送でX社のみを取り上げた経緯
- ◆「数字が取れるから」とX社を全編で取り上げることに
- 2 ロケ・収録と示された懸念
- ◆ ロケ実施と同時期に示された懸念
- ◆ 懸念の行く末
- 3 考査と放送
- ◆ TBSにおける外注番組の考査の流れとX社のロゴ表示
- ◆ 放送直前の出来事
- 4 番組でX社のCMが流れた経緯
- 5 本件放送直後の局内の動き
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- 1 「識別」に対する甘い認識
- 2 不十分だったスポンサー情報の共有
- 3 “最後の砦”にならなかった考査
2025年7月11日 決定の通知と公表
通知は、2025年7月11日午後1時から千代田放送会館で行われ、
午後2時から千代田放送会館2階ホールで公表の記者会見が行われた。
記者会見には、31社70人が出席した。詳細はこちら。
2025年10月10日【委員会決定に対するTBSテレビの対応と取り組み】
委員会決定 第48号に対して、当該のTBSテレビから対応と取り組みをまとめた報告書が2025年10月1日付で提出され、委員会はこれを了承した。
TBSテレビの対応
目 次
- 1. 委員会決定についての放送
- 2. 委員会決定の社内への周知
- 3. 放送倫理委員会、番組審議会、「放送と人権」特別委員会での取り組み
- 4. BPO委員を招いての勉強会
- 5. 再発防止に向けて
- 6. 終わりに


